こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
バター変更
お菓子と言うよりお食事系・軽食系スコーンのセイボリースコーン、当店では2025年の4月からメニューに載せています。
お菓子のスコーンは(いちご)ジャムとクロテッドクリームとともに食べるのが一般的ですが、このセイボリースコーンはチャツネとバターかクロテッドクリームとともに食べるのが定番。当店ではセイボリースコーンとしてハーブスコーンとチーズスコーンの2種類ご用意していて、自家製トマトチャツネと有塩バターとともにお楽しみいただいています。この有塩バター、2025年9月13日からフランス・ノルマンディー地方にある名門イズニー社製の有塩発酵バターに変更しました。
フランスはそもそも酪農大国ですが、北(西)部に位置するノルマンディー地方は高品質な乳製品を産する地として知られています。日本でもお馴染みのカマンベールチーズの元祖カマンベール・ド・ノルマンディーの故郷です。
ヨーロッパでバターと言えば普通は発酵バターを指すそうです。乳酸菌を加えて発酵させた乳(クリーム)を原料に作られるので、発酵バターならではの豊かな風味があります。
イズニー社は、ノルマンディー地方の酪農家たちが設立した協同組合です。ミネラル分豊富な牧草を食べて育った乳牛から搾乳した新鮮な乳を使ってバターやチーズを生産しています。
このイズニー社の発酵バターはAOP(原産地統制呼称)認証を受けている数少ないバターの一つで、高品質なバターとして認識されています。AOP認証を受けていると言うことは、簡単に言うとフランス政府による品質お墨付きが付いているということです。誰が言ったかフランス三大バターと呼ばれるものがあり、イズニー社のバターはエシレ、エスキュールとともに三大バターのひとつに数えられています。
今回バターを変更するにあたりエシレもエスキュールも取り寄せて食べ比べしました。いずれも有塩発酵バターです。日本の有塩バターと比べてどれも塩っ気が強いように感じました。でもやっぱり美味しい。発酵バターならではの風味がして気を付けないと全部ぺろっといきそう。僕たちは二人とも好きなんですけど、エスキュール社のはナッティーな風味がしてほんの少~し個性的でした。
ハーブ・チーズ・(プレーン)のどれとも合って、バターだけつけても美味しくって、バターとチャツネをつけても美味しい。当店のセイボリースコーンに一番よく合うと二人の意見が一致したのがイズニー社のバターでした。
3種セットも
セイボリースコーンはこれまでハーブとチーズの2種セットのみの提供でしたが、これにプレーンスコーン(クリームティーで提供しているプレーンスコーンと同じもの)を加えた3種セットも新たにご用意しました。軽めの昼食(少食の方には普通の昼食)にもおすすめのボリュームです。当店のプレーンスコーンは(プレーンスコーンに限りませんが)生地に砂糖を入れていないのでセイボリースコーンとしてチャツネとバターをつけて食べるのもおすすめなんです。
さらに、お菓子のスコーンは少し前から予約不要の常時販売を始めましたが、セイボリースコーンの販売も始めました。ハーブ・チーズ・プレーンスコーンが各一個とマダム特製トマトチャツネ30g、イズニー社製有塩発酵バター10g付で、1,400円です。
バターが変わってさらに美味しくなったセイボリースコーン、イートインでもテイクアウェイでもお楽しみ下さい。