こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
かき氷紹介の5回目です。今回は、マスターが初めて口にした途端、あまりの美味しさにノックダウンしたきんかんのかき氷です。
きんかんのかき氷
僕は一昨年まで人生できんかんを食べたことがありませんでした。きんかんのかき氷ももちろん食べたことがありませんでした。寒い地域にお住いの方にとっては面白い景色だと思いますが、三重県では柑橘類の木はそこら中に植わっています。畑だけでなく家の庭にもごく普通に植わっています。折角実が付いた柑橘も収穫されることなく鳥の餌になっているのもごく普通です。季節になれば誰か彼かからおすそ分けで柑橘の類をいただくのもごく普通。マダムの実家の畑や庭にもあらゆる種類の柑橘の木が植わっていて食べたい放題です。きんかんの木ももちろん何本か植わっています。にもかかわらずと言うか、だからこそと言うべきか、身近過ぎて僕は一昨年まで一度もきんかんを食べずにきました。
それが、一昨年マダムが「きんかんのシロップを作ってみる」と言い出して、実家の畑で収穫したきんかんと氷砂糖でシロップを作り、かき氷にかけてみたところ、あまりの美味しさに衝撃を受けました。きんかんってこんなに美味しい柑橘だったのか!!!少し苦みがあって甘くてじんわりくる美味しさです。
当店の一押しかき氷はもちろんいちごとミルクティーです、確かにそうなんです、が、僕が一番好きなのはきんかんです。ぜひ食べていただきたいです。
当店ではやっぱりいちごとミルクティーのかき氷が2強で、きんかんはあまり注目されません。何回もかき氷を食べにみえるお客様が「今日は今まで食べたことがないから」という理由できんかんをご注文されることが多いのですが、一様にビックリされます。「食べといて良かった~」と言っていただきます。
当店のきんかんシロップ作りはまず、マダムの実家の畑にきんかんを収穫しに行くところからはじまります。一番寒い頃、北風が吹きつける畑の果樹園コーナーでせっせときんかんを収穫します。店に戻ったらすぐに洗って乾かします。乾いたら種を取り除きながら細かくカットします。もともと小さいきんかん、カットしてもカットしても漬け込み容器の中にきんかんが全然たまってこない・・・。重さを量りながらの作業、ある程度きんかんがたまったら氷砂糖を入れ、またたまったら氷砂糖と何層かにします。マダムが根気強く作業します。全部カットして氷砂糖も入れ終わったら、後は2週間ほど日に何回もかき混ぜながらきんかんのエキス分をしっかり取り出します。氷砂糖が溶けきったら完成ですが、いちごシロップとは違い、きんかんの場合はシロップときんかんを漉し分けることはせずに、火入れもせずにそのままかき氷シーズンまで冷蔵庫の中で待機させます。
こうして出来上がったきんかんシロップは、輝くような淡い黄色でしっかりきんかんの味わいが楽しめます。シロップ漬け状態のきんかんもとっても美味しいので、当店ではかき氷の上と中に忍ばせて一緒にお召し上がりいただいています。
きんかんシロップはどんだけ頑張っても大した量は作れません。そのためきんかんのかき氷も数量ごくわずかでの提供となります。お早めにお越し下さい。
※2023年8月8日追記 2023年のきんかんのかき氷は完売しました。