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キャラメルバナナのキャトルカール~甘く香ばしいケーキはミルクティーと~

2023-10-20

こんにちは、Portafortuna♪光琉です。

ただいま提供中の秋のスイーツ紹介の2回目です。
今回は新作キャラメルバナナのキャトルカールです。キャラメリゼしたバナナをたっぷり混ぜ込んで焼きあげたケーキです。

キャトルカール・パウンドケーキ・バターケーキ

キャトルカールはフランス語で4(×かける)1/4って意味です。4つの材料を各1/4ずつ入れて作るのでこの名前です。発想はパウンドケーキと似てますね、あれも4つの材料を各1ポンドずつ入れて作るからパウンドケーキです。
基本のキャトルカールの材料はバター・砂糖・たまご・小麦粉ですからパウンドケーキと一緒です。
キャトルカールと呼ぼうがパウンドケーキと言おうがバターケーキと名付けようが基本のレシピはみんな一緒です。ただもちろん、今やレシピはお店によってさまざまで、お店ごとにいろんな工夫を凝らしたり、アレンジをして作られています。当店のレシピもそうです。前回ご紹介したレモンのヴィクトリアサンドウィッチケーキではシンプルなバターケーキを焼きますが、これにもアレンジを加えてあります。
そして、キャラメルバナナのキャトルカールではキャラメリゼしたバナナをキャラメルごと生地に混ぜ込んで焼きあげるし、それに合わせて材料の配合比率もいじるので同じ「バターケーキ」とは言っても、ヴィクトリアサンドウィッチケーキのとはまるで別物です。

奥深くて難しい

このキャトルカール・パウンドケーキ・バターケーキのことを「ただ混ぜるだけのケーキ」と言う方も見えますが、僕が尊敬しているパティシエの方は「簡単・単純な分、とにかく丁寧に作らないと上手に作れない奥の深いケーキ。材料のこと・工程のこと・理論をきちんと理解していないと本当に美味しいのは作れない。」とおっしゃっていました。なるほど確かにその通りだと思います。書き出したらキリがないほどたくさんポイントがあります。バターやたまごの温度、小麦粉の種類や配合、材料を混ぜる順番・タイミング、オーブンの性質、焼成後の取り扱い・・・等々。僕にとっては簡単ではないケーキです。

キャラメルバナナのキャトルカール

さて、キャラメルバナナのキャトルカールです。まず急がずじっくり焦がして作ったキャラメルにスライスしたバナナを入れて軽く煮込んでキャラメルバナナを作ります。これを冷ましている間にキャトルカールの生地を作ります。焦らず丁寧に、想像以上に丁寧に作ります。「えっ!こんなに丁寧に作るもんなん!?」ってぐらい丁寧に作ると出来上がりがまるで違います。これまた想像以上に違います。バター→砂糖→たまごの順に混ぜていき、粉類を入れてゴムベラで混ぜたら冷ましておいたキャラメルバナナを生地に混ぜ込みます。生地ができたら型に流し入れ、粗く刻んでおいたアーモンドとピスタチオを上面に散らしオーブンで約1時間焼成したら完成です。焼きあがったらショックを与えて焼き縮みを防ぎ、粗熱が取れたら型から取り出し、網の上に置いて完全に冷まします。

バナナの甘い香り、キャラメルとナッツの香ばしい香りがとても秋らしくこれからの季節にぴったりです。

合わせる紅茶

ルフナ(ストレートティー(S)、ミルクティー(M))、ディンブラ(S、M)、アールグレイ(S)、フレーヴァードティーのマロン(S)、ダージリン(S)、フレーヴァードティーのコートダジュール(S)を合わせてみました。
ダージリンには積極的に合わせることはないかな~って印象ですが、他は良い感じです。特にルフナとディンブラのミルクティーそしてマロンとはとってもよく合いました。おすすめです。アールグレイはアタックではヴェルガモットの風味でバナナの風味が一旦消されるのですが、中盤からアフターにかけバナナが戻ってきて共演します。コートダジュールは思いのほか合いました。
今回は試してませんが、秋冬限定メニューのキャラメルロイヤルミルクティーとの相性も良いと思います。