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徒然なること

ベルリン・フィル八重奏団の来日公演に行ってきました

2023-12-03

こんにちは、Portafortuna♪光琉です。

12月1日(金)の夜、三重県文化会館で開催されたベルリン・フィル八重奏団の来日公演に行ってきました。

ベルリン・フィル八重奏団

1月のニューイヤーコンサート以来のコンサート。あること自体は会報誌で知っていましたがスルーしていました。でもヴァイオリンを弾かれる常連のお客様におすすめしていただいたので、だったら行こうってことになって行きました。クラシックをはじめ音楽大好きな僕ですが聞く専門です。楽譜どころかドレミすら読めない僕だってベルリン・フィルぐらいは知っています。ウイーン・フィルと並び称される世界的に権威のある楽団。そのベルリン・フィルのメンバーの中から各楽器のトップ奏者を集めて編成されたのがこのベルリン・フィル八重奏団なんだそうです。ヴァイオリン二人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットが各一人で合計8人の奏者による編成です。しかも第一ヴァイオリンは日本人!本体のベルリン・フィルでも第一コンサートマスターを務めているんですって、すごい人だ!予定では全員男性だったのですが、実際にはヴィオラは韓国人の女性に代わっていました。ひとりでも女性のメンバーがいて良かった~、男ばっかりじゃ舞台に花がない。音楽聴きに行ったんとちゃうんかい!とツッコミ入りそうですが、いやいや、そんなんやけど、でもやっぱりな~。花は必要です。

よくぞ三重県で

世界中で人気のベルリン・フィル八重奏団ですが、日本ツアーはたった5公演しかないにもかかわらず、そのうちの1公演が三重県で開催されたんだそうです。県文の館長さんすごい人って話はよく聞きますが、やっぱりそのおかげなのかな~?

知らない曲ばっかり・・・

さて曲目は1曲目シューベルトの6つの楽興の時Op.94 D.780、2曲目細川俊夫のテクスチュア八重奏のための、3曲目シューベルトの八重奏曲へ長調D.803の3曲。2曲目以外はユーチューブで予習していきました。どれも知らん曲ばっかりやもん。シューベルトなんて鱒と未完成と魔王しか知らんもん。以前僕がお世話になっていた会社の社長は若かりし頃、自身がジャズマンだったこともあって文化芸術の心得がある方でしたが、知らない曲があったら演奏会に行く前にCDとかで予習してから行くという話を聞いて以来、僕もそうするようにしています。さっきも書きましたが、おすすめしていただいたのでその気になってチケット買ったはいいけど曲目なにもチェックしてなかったんです。モーツアルトとかやるのかなと勝手に思い込んでいたのですが、チケット買ってみたらシューベルト2曲と聞いたこともない日本人の作品・・・これはちゃんと予習しとかないともったいないことになってしまいますからね。曲目知って「やばい!寝てまいそう」が感想でした。

眠たくなるぞ

前回投稿で書きましたが、シュトーレンが思いのほか早くたくさんご予約いただいたので急遽追加で仕込みました。それがこのコンサートの前日の木曜日。営業終了後作り始めて結局出来上がったのが日が変わって夜中の3時半。でこのコンサート(金曜日)の翌日はアフタヌーンティーの予約いっぱい。ということでコンサート当日は朝から仕込みたっぷり。金曜日の朝方4時過ぎに寝て7時過ぎに起きて家事を済ませてから18時までノンストップで仕込み、「ますますやばい、寝てまう」。知ってる曲ばっかりでも寝てしまいそうやのに、知らん曲ばっかりなんて。それにユーチューブで聴いたらいかにも寝てしまいそうな曲。

そんなこんなで寝てしまうの覚悟で会場に行ったら思いのほかお客さんいっぱいでした。東海地方ではここでしか開催されないからひょっとすると県外からも熱心なクラシックファンが来ていたのかも。

感想

客席が暗くなって演奏が始まって、いよいよ眠たくなるぞって思っていたら若干眠たくなる箇所がありましたが結局1曲目の最後まで寝ることなく楽しめました。第二楽章だか第三楽章だかはCMとかで聴いたことがある曲だと思いますよ。

そして2曲目、げっ!これは現代音楽!音楽用語を知らない僕ですがあれはきっと不協和音。しかも最初から最後までずっと。う~ん。現代音楽は苦手。公演プログラムには「高度な演奏技術とアンサンブル能力が求められる、繊細で神秘的な作品」と書いてありますが、まったく理解不能。これ音楽!?後でコンサートをおすすめしていただいた常連のお客様に感想を伺ったら「弾いてる人たちはきっと楽しいでしょうね」ですって、なるほど!確かに難しいんだろうなという感じの曲でした。うまく弾けたら楽しいでしょうね。でも超絶技巧なのかどうか知りませんが僕には理解不能でした。ちなみにこの曲はべリリン・フィル八重奏団のために書かれた曲だそうです。

休憩を挟んでメインの3曲目。この八重奏団の代名詞とも言える曲だそうですが、いや~素晴らしかった。もともとの曲が素晴らしいのか演奏が素晴らしいのかその両方なのかとにかく感動しました。ユーチューブで聴いたのよりもっともっと良かったです。春を感じるような温かみを感じるような、明るい陽射しを感じるような演奏でした。やっぱり生演奏はいいな~って感じました。途中「えっ!?これどの楽器の音?」って箇所があったり、「これ演奏するの絶対難しいやろな~」って箇所があったりして結局最後まで眠くなることなく楽しめました。クラリネット奏者は終始楽しそうに体を揺らしながら吹いていたし、第一ヴァイオリンの日本人も楽しそうに演奏されてました。演奏している人達が楽しそうにしていると観客にも伝播してくるのか、こちらも楽しい時間が過ごせました。

マナーは守らないと

でもね、ひとつだけ残念なことがあったんですよ。コンサートとかバレエに行くと時たまありますが、僕の席の近くに座っていたバカたれが携帯電話の電源切ってなくて、3曲目の第一楽章の終わりごろに着信音を長いこと鳴らしやがったんです。あんだけ会場案内で携帯の電源切れ、切ってあるの今一度確かめろとか言われてるのに。ほんと腹立つし演奏者に対して失礼極まりない。三重県人・日本人(じゃないかもしれませんが)の恥さらしですよ。二度とコンサート来るんじゃね~って思いましたね。楽章の間に拍手しちゃうのはマナー違反ですが、まあいいじゃないですか。今回も一度ありました。演奏家にとっては嫌な気しないそうですよ。演奏が良かったから拍手が起こるんであって、良くなかったら起こらないから。場合によってはかえって気分が上がるんだそうです。でも携帯はダメでしょ。本当はすぐに始めるのに、演奏者は第二楽章を始めないで着信音切れるまで演奏を待ってくれました。気が散っただろうな~。でもその後も素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

それにしても、コンサートを通してほとんど眠気を感じずに過ごせてよかったです。楽しかった~。