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紅茶について

水について③

2023-01-20

こんにちは、Portafortuna♪光琉です。

今回は、実際に軟水・硬水で紅茶を淹れてみた時の報告です。

まずは、抽出した紅茶液を見比べてみてください。

4つとも同じ茶葉(セイロンブレンド)、同じ分量、同じ抽出時間です。
左上:フランス産硬水(硬度172)
右上:フランス産硬水(硬度304)
左下:国産ペットボトル入り軟水(硬度27)
右下:当店の水(硬度30弱ぐらい、正確な硬度不明)

ストレートティー(ミルク無し)で見ていきます。

カップ水色は?

一目瞭然です。上二つ(硬水)は黒っぽく、下二つ(軟水)は明るく透明感があります。写真ではわかりにくいですが、右上は濁ってもいます。
左下(軟水)は濃いオレンジ色。
手前味噌ですが、右下の当店の水(軟水)で淹れた紅茶はとても美しく透明感のあるカップ水色で、美味しそう。

香りはどう?

上二つ(硬水)はともに、香りがあまり感じられなく、なんとなく生臭い感じがしました。
左下(軟水)のは華やかな香りでした。
右下の当店の水(軟水)で淹れた紅茶は華やかでかつ香り高い感じがしました。

味わいは?

左上(硬水)は、渋味がほとんどなく、良く言えばまろやかなんでしょうが、と言うよりか閉じている感じ。
右上(硬水)は、さらに閉じていて、渋味はまったくない。硬水の紅茶はともに・・・な味わいでした。
左上(軟水)は、軽く渋みがあり美味しい紅茶した。
右下の当店の水(軟水)で淹れた紅茶は、渋みが丸く、すっきりした味わい、雑味もなくキレイな舌触りで、余韻が長くとても美味しかったです。

ここまでの結果

ここまではストレートティー(ミルク無し)での比較でした。
右下の当店の水(軟水)で淹れた紅茶が水色・香り・味わい全てにおいてダントツで一番という感じです。
判官贔屓じゃないです、予想通り・セオリー通りの結果です。
でもここで、軟水のふたつは同程度の硬度なのにこの差は何?という疑問が生じますが、答えは水の鮮度です。
左下のはペットボトル入りの水ですから、水の中に空気や炭酸ガスがあまり含まれていません。
右下のは当店で浄水器を通した汲みたての新鮮な水ですから、空気も炭酸ガスもたくさん含まれています。
この空気や炭酸ガスが紅茶の成分をしっかり抽出するのにとても大切で、この差が水色・香り・味わいにおいて違いを生じさせているのです(ミネラル分(カルシウムイオンやマグナシウムイオンなど)の含有量のバランスでも差が生じます)。

ミルクティーならどう?

ストレートティー(ミルク無し)での試飲では、あまり良いところがなかった上二つ(ともに硬水で淹れた紅茶)ですが、ミルクを注いだらまったく立場逆転です。硬水で淹れた紅茶はともにめちゃくちゃ美味しくなりました。ともに色も美しいクリームブラウン。とくに左上は渋味・甘み・酸味・うまみにコクと五拍子そろってます。なるほど、確かに習ったり読んだりした通り、硬水で淹れる紅茶はミルクティーに合う、納得です。ただ、右上は少し硬度が高すぎるようで、左上ほどの感動はなかったです。何事もほどほどということでしょうか。
左下(軟水)は味がぼやけてしまいイマイチ、右下(当店の軟水)はまあまあ、そこそこでした。

茶葉が違ったらどう?

ここまで報告してきたのは、茶葉セイロンブレンドを使った結果です。他にもアッサムやフレーヴァードティーなど、いろんな茶葉で実験してみました。結果は、様々な情報源に書いてある通り、確かにストレートティーは軟水の方がより美味しく、ミルクティーは硬水の方がより美味しいという感想でした。

硬水で淹れたミルクティー試したいですよね?

名誉のため、営業のため、ひとこと付け足させていただきますが、Portafortuna♪で「ミルクティー向き」と表示して提供している紅茶については、全て軟水で淹れても美味しい紅茶ですのでご安心下さい。
とは言え、やっぱりミルクティーには硬水の方がより合うということを実感しちゃった以上、これをお客様にも体験していただきたいと思うのがPortafortuna♪です。ということで、Portafortuna♪ではこの実験以後、常時硬水もご用意しています(+200円、左上の硬度172のフランス産ペットボトル入り)。ぜひ飲み比べしてみてください、楽しいですよ!