こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
今回から現在Portafortuna♪で提供している紅茶を、私たちなりの感想とともにご紹介していきます(2023年1月28日時点)。
紅茶も農産物です
同じ名称の紅茶であっても、生産年や出荷ロット(インボイス)により風味は微妙にあるいは劇的に変わってしまいます。ワインと一緒です。しかも、フレーヴァードティーでも起こるんです。
痛い経験も
少し前まで提供していたとある紅茶(シングルオリジンティー)は、信じられないぐらい美味しくてめちゃくちゃおすすめしていたのですが、先日あらためて入荷したら、同じ紅茶としてはとてもじゃないけど提供できない味わいでした。農産物なんだからロットによって変わる風味を、それはそれで味わいの違いとして味わってもらえば良いという意見も納得ではあるのですが、あそこまで違うとさすがに気が引けたので提供は止めました。あんなに変わることってあるんや~と改めて勉強になりました。
現在の感想です
ということで、これからご紹介していく紅茶も2023年1~2月にかけて当店で実際に提供している茶葉を使って淹れた紅茶の感想です。数か月後・数年後に提供している茶葉は、同じ名称であってもだいぶ風味が変わっているかもしれません。「書いてあった感想とえらい違うな~」ということがあるかもわかりませんが、あらかじめご了承下さい。
ウバ
概要
スリランカの高地にあるウバは、昔々あの有名なトーマス・リプトンが茶園を買収、さらに開拓したことで紅茶生産地として発展した地域です。
インドのダージリン、中国のキーマン(キーモン・キームン)とともに世界三大銘茶のひとつに数えられています。
Portafortuna♪で提供している写真のウバは、アイスレビー茶園という著名な茶園の茶葉です。南西モンスーンの影響でクオリティーシーズン(最も品質が良くなる時期)を迎えた8月前後に製造された茶葉です。
テイスティング
ペコーPekoeと呼ばれる丸くカールした形状の茶葉です。
カップ水色(すいしょく)は少し暗みを帯びた赤褐色。
クオリティーシーズンのウバらしく、メチルサリチル酸だかサリチル酸メチル(化学は苦手・・・高一でモル計算で躓いた・・・)系のウバフレーバーと呼ばれるメントールのような香りがガツンときます。ほんのわずかに獣っぽい香りも感じました(良い意味)。
爽快で刺激的な渋味があって、土っぽい風味もあります。口いっぱいにまとわりつくようなタンニン(茶カテキン)を感じます。
カベルネソーヴィニヨンやシラーといった黒ぶどうで作ったワインのような力強さがあります。チョコレート菓子なんかによく合いそうですが、赤身の肉料理に合わせても良さそうです。
この紅茶、おすすめはミルクティー。紅茶とミルクの相乗効果でさらに美味しく楽しめます。ウバとミルクはとても相性が良いので、ウバを使ったロイヤルミルクティーを提供されているお店も多いですよね(当店は違います)。