こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
紅茶紹介の１０回目です。
キーマン
概要
上海の西にある安徽省で作られる中国を代表する紅茶です。キーモン・キームンとも呼ばれます。世界三大紅茶のひとつにも数えられています。中国は茶生産量世界一のお茶大国です。ただ、緑茶やウーロン茶などの生産量の方が圧倒的に多く、紅茶の生産量は茶全体の１０分の１にも満たない程度で、そのほとんどを輸出しています。その花香などの特徴から「お茶のブルゴーニュ」とも称されます。
スリランカやインドの紅茶の世界では、等級と言えば、茶葉のサイズの大小を表す言葉であり、品質の良し悪しを区分するものではありません。一方で、中国紅茶の場合は、等級と言えば品質の良し悪しも含めて、厳密に区分されています。そして、上等なキーマンは国内消費でなくなってしまい、輸出されることはありません。さらに、特に上等なキーマンに至っては偉いさんへの貢物になるそうです。
テイスティング
茶葉はOPサイズ。カップ水色は赤みを帯びた赤橙色。香りはまず優しいスモーク香、蘭や薔薇、糖蜜の甘い香りもします。口に含むと、香りほど強くない心地よいスモーキーさ、甘みが来て、その後で酸味を感じます。そして心地よい渋みが後を追うようにやってきて味わいに奥行きをもたらせています。旨味も感じます。全体的にエキゾチックな味わいです。
お菓子はもちろんですが、食事にもおすすめです。アフタヌーンティーのセイボリーにとてもよく合うと思います。また、揚げ物と一緒に楽しむのも良いと思います（当店には揚げ物はありませが）。