こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
今回は、当店で今となっては唯一常時提供しているブレンド紅茶のご紹介です。
ブレンド紅茶とは
そもそもブレンド紅茶とは、異なる紅茶を混ぜ合わせた紅茶のことです。異なるというのはいろんな意味があります。茶園が異なる、茶園は一緒でもロット(生産日・生産時期)が異なる、産地が異なる(地域・国)です。
もともとなんでブレンドしたのか。乾燥茶葉の外観も良く、茶液は甘み・酸味・渋味・うまみと四拍子そろっていて、さらに価格もお手頃、なんてすべてがそろった紅茶なんてそうそうないものです。それぞれの紅茶は何かしら短所を持っていて、それを違う紅茶がカバーする、あるいは長所をさらに良くさせるといった目的のために考え出された方法なんです。
でも、これはもともとの話。現代では、朝向きや午後向き、夜向き、ミルクティー向き、フランス風朝食向きなどシーンや目的に合わせたブレンド紅茶がたくさん販売されています。
また、紅茶は農産物であり毎年同じ品質・味わいの紅茶が生産できるわけではありません。ですが、複数の紅茶をブレンドすることにより、いつ淹れても同じ味わいを再現させることができるというメリットもあります。いつも同じ味わいになるように、優れたブレンダーが膨大な茶葉の中から茶葉を選び出して、味わいを作り出しているのです。ブレンドのおかげで消費者はいつも同じ味わいの紅茶を楽しめるというわけです。ウイスキーやノンヴィンテージのシャンパーニュと一緒ですね。
ちなみに、茶葉に花やフルーツ、ハーブ、スパイスなどを混ぜたものはフレーヴァードティーと呼ばれます。
プリンスオブウエールズ
概要
英国のエドワード王太子(のちの英国王エドワード8世)のために考案されたブレンド紅茶です。フレーヴァードティーのアールグレイなどと一緒で、いろんな会社から同じ名前で販売されています。「紅茶のコニャック(仏産ブランデー(ぶどうの蒸留酒)」と言われたりもします。
テイスティング
中国紅茶のブレンドで、茶葉はBOP。カップ水色は暗みを帯びた赤褐色で熟成したコニャックのよう。心地良いスモーク香、蘭の香り、樹皮、レーズン、はちみつの香りもします。緑茶のような親しみのある渋味があります。酸味がまず来て、後口に甘みが残ります。オリエンタルな風味で優雅です。
英国ではスコーンに最も合う紅茶と言われます。
食事にもおすすめの紅茶で、スモークサーモンのサンドウィッチや、アフタヌーンティーのセイボリーにもぴったりです。下段のセイボリー、中段のスコーンの両方にぴったりとは好都合ですよね。
以前「人生で一番美味しい紅茶だった」と感動して帰られたお客様がいらっしゃいました。