こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
この感じ、花粉始まりましたね。今年は早いとか聞きましたが、結局例年通りのスタートぐらいじゃないのかな?
これからしばらく朝の掃除が拷問です。
さて、新着紅茶紹介。前回のアールグレイに続いて同じくハイグローヴの紅茶で、こちらはブレンド紅茶のプリンスオブウェールズです。
プリンスオブウェールズというのは英国の称号で、王位継承予定者=皇太子に与えられるんだそうです。ちょっと前に国王になるまではチャールズ国王がそうでしたが、国王になったので長男のウィリアム殿下が今のプリンスオブウェールズです。
当時プリンスオブウェールズだった後の国王エドワード八世のためにブレンドされたのがこのブレンド紅茶の始まりだそうです。はじめはキーマン紅茶を使ってブレンドしたそうですが、現在はそうとも限らず、各社各様です。
当店ではもともとハイグローヴのではない別会社のプリンスオブウェールズをメニューに載せています。そちらは少しスモーキーで力強い味わいです。当店でもとても人気のある紅茶です。そしてこのハイグローヴの方、まったく違う味わいです。え!同じブレンド名なん!?って思います。例えばアールグレイ。各社から様々な味わいのアールグレイが製造販売されてはいますが、それでもやっぱりアールグレイはアールグレイって味わいだと思います。柑橘ヴェルガモットの香りが支配的だからでしょうが違いはあっても別物とまでは思わない。でもこのプリンスオブウェールズはもはや別物。ぜひ飲み比べてください、面白いです。
ハイグローヴ プリンスオブウェールズ
カップ水色は暗みを帯びた赤橙色。生木とか落ち葉を思わせる香りがあります。当店のダージリンに似た香ばしい香りもします。渋味も甘みもしっかりあって、優しい酸味を感じます。何と言ってもエレガント。これはワインのテイスティング専門用語であって紅茶では使わない表現かもしれませんがフィネス(際立った優雅さ)があります。飲み込んだ後に口中に残る印象を表現する言葉ですが、上等なワインでないと感じ取れない風味です。この紅茶をマダムが初めて飲んだ時にすぐに発したのが「フィネスや!」でした。本当の初めの初口の感想って大事ですよね。自分の五感とひらめきを信じると言うか、頭で考えない感想。「これはこういう紅茶だからこんな味がするに違いない」なんて思って飲んだらそれに邪魔されちゃう、よくやっちゃうんですけどね。舌も頭もまっさらにしてテイスティングしないとちゃんとできないですよね。第一印象がフィネスなんだからやっぱりフィネスがあるんです、この紅茶には。