こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
秋の洋菓子
秋らしい洋菓子って言ったら何を思い浮かべますか?アップルパイ?アップルクランブル?スイートポテト?パンプキンパイ?チョコレートケーキ?どれも秋になって涼しくなってくると食べたくなります。えっ!?秋じゃなくても食べたい?そりゃ~もちろんです、でも秋になるとますます食べたくなりますよね。先ほどの例に限らず秋の到来を感じさせてくれる洋菓子はいろいろありますが、その中でも筆頭はモンブランじゃないでしょうか?僕もモンブラン好きです。洋酒を強めにきかした大人な味わいのモンブランが特に好きです。当店のアフタヌーンティーでもオーソドックスに栗を使ったモンブランを提供したことがあります。桜アフタヌーンティーでは桜モンブランを提供しました。
紫いものモンブラン
そして今年2023年の秋のアフタヌーンティーで提供しているのが紫いものモンブランです。
ちなみに、2023年の秋のアフタヌーンティーでは栗はモンブランではなく栗のベイクドチーズケーキに使っています。
メレンゲ(クッキー)に国産レモンの自家製ジャムとホイップした生クリームをのせ、紫いものモンブランクリームをぐるぐるぐるぐる絞り、最後に粉糖をふるいかけたら完成。洋酒を強めにきかしたモンブランが好きだと書きましたが、この紫いものモンブランには洋酒は一切加えていません、アルコールフリーです。
メレンゲ
まずメレンゲ(クッキー)ですが、たかがメレンゲされどメレンゲ。メレンゲはいろんなお菓子にパーツとしてちょくちょく使うのでこれまでにも作ってきましたが、なんとなく不満がありました。メレンゲの性格上時間の経過と共に表面がある程度ベタつくのはしょうがないにしてもちょっとベタつきすぎ。今回メレンゲをまた使うことになったので改めて色々研究した結果、理想のメレンゲが焼けるようになりました。全然とは言いませんが、時間の経過とともにあまりベタつくこともなく、サクッとシュワ~ッとした食感のメレンゲです。それだけで食べても美味しいです。
紫いものモンブランクリーム
そして、紫いものモンブランクリーム。直売所で買ってきた紫いもをよく洗い、蒸し器で30~40分蒸かします。熱いうちに皮をむいたら、パイブレンダー(当店にはマッシャーがないんです)でかるくつぶし、あとは少しずつ少しずつこしきで裏ごしします。これが大変なんです。繊維が多いから、すぐにこしきの目が詰まっちゃいます。写真ぐらいの量を裏ごしするだけで、途中こしきを10回ほど洗いました。こしきと格闘すること約2時間、45人分の紫いもペーストの完成!アフタヌーンティーのご予約のたびに紫いもペーストを必要量計量し、砂糖、生クリームを加えたら都度ゴムベラで混ぜて、ここでもういちど裏ごしします。そして注意深くレンチンして柔らかくしたバターを加え、ここでもゴムベラで混ぜたら紫いものモンブランクリームの完成です。都合2回裏ごしするだけあってめちゃくちゃなめらかでツヤツヤなモンブランクリームが出来上がります。
紫いもにも種類がたくさんあるそうで、手に入った紫いもによって出来上がりの色合いがかわります。もちろん味も。この写真の紫いもは明るい紫色ですが、濃い紫色の場合もあります。出来上がったモンブランクリームはモンブラン口金を通してぐるぐるぐるぐる絞り出すのですが、これが難しくって、なかなか上手になりません。どなたか上手い絞り方を教えてください。
手間ひまかけて作る紫いものモンブラン、形は少し不格好な時もありますが味は最高です。それに紫色がとっても映えます。余計なものは入れず紫いもをたっぷり使っていますので芋の風味を存分にお楽しみいただけます。中に仕込んであるレモンジャムがまた味のアクセントになっています。甘さも上品で、濃厚なのに食感が軽いのでペロッといけます。改良したメレンゲが貢献してくれています。
紫いものモンブラン、特にミルクティーとの相性が抜群です。ぜひ秋のアフタヌーンティーでお楽しみ下さい。