こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
紅茶紹介の7回目、今回から3回にわたってインドの紅茶をご紹介します。
ダージリン
概要
たぶん世界で一番有名な産地のダージリンは、インドの北東部、ヒマラヤ山麓にあります。世界三大銘茶のひとつに数えられています。ダージリンはチベット語で「雷が落ちるところ」といった意味だそうです。これだけ名を馳せているダージリン、さぞかし生産量も多いと思いきや、インドの茶生産量(紅茶以外も含む)の1%にも満たない量しか生産されていません。貴重なんです。ヒマラヤ山麓ということで標高が高く、冷涼で、一日の気温差が大きく、霧も発生し、小雨もよく降ります。これが「紅茶のシャンパーニュ」ダージリンを卓越した紅茶にしていると考えられています。
クオリティーシーズン
ダージリンには年に3回のクオリティーシーズンがあります。春のファーストフラッシュ、夏のセカンドフラッシュ、秋のオータムナル(フラッシュ)です。フラッシュというのは“芽吹き”という意味です。その年に初めて芽吹いた新芽(芯芽)+若葉2枚(1芯2葉)で製茶するのがファーストフラッシュ、2番目(2回目)のがセカンドフラッシュです。秋はなんでサードフラッシュじゃないのか。それは、実は秋の前にもう1回摘採・製茶する時期があって、それがサードフラッシュと呼ばれているのですが、品質が向上しない時期なので市場にはあまり出回っていません(クオリティーシーズンではない)。そのためサードフラッシュはあまり耳にすることもありません。サードフラッシュはモンスーンフラッシュとも呼ばれています。
テイスティング(ダージリンオールシーズンブレンド)
茶葉はBOP。カップ水色は、明るい橙色。香ばしく、木をカンナで削った時の香り、粘土の香りがあります。集中してじっくり味わうと、ファーストフラッシュの特徴である緑茶っぽい風味、セカンドフラッシュの特徴であるマスカットの風味、オータムナルの特徴である熟したフルーツの風味が感じ取れます。甘みも酸味も最初から後口までしっかり感じられます。心地よい渋味があります。
ストレートがおすすめです。
香ばしい風味が特徴的な紅茶で、とても飲みやすく、おすすめ紅茶として(★付で)メニューに載せています。