こんにちは、Portafortuna♪光琉です。今日は、
当店でのポットサービスでの紅茶の提供方法についてご案内します。
悩み
開業以来ずっと、紅茶の茶葉はどうすべきかというのを悩んでいました。
①あらかじめ店側で紅茶を抽出し、茶葉を抜いた状態で提供するのか、
②茶葉を淹れたままの状態で提供するのか です。
①だと1杯目も2杯目も同じ味わいでお楽しみいただけます。ただ、店側で茶葉を抜いてしまう=抽出時間を決めちゃう≒濃さを決めちゃう=味を決めちゃう=店側の好みを押し付けることになるので、結果的にお客様によっては、「もうちょっと渋味が欲しかったな~」逆に「ちょっと渋いな~」等ということになる心配があります。
さらに、1杯目はストレート(ミルク無し)ティー、2杯目はミルクティーで楽しみたいお客様の場合、どちらかに合わせないといけなくなるので、極端に言えば、どちらかは犠牲になります。
一方で、②茶葉をティーポットに淹れたまま提供する場合は、お客様のお好みで抽出時間を変えていただけるのでお客様の好みの味わいでお楽しみいただけます。さらに、1杯目はストレート、2杯目はミルクティーにして楽しみたいお客様にとって都合が良いというメリットがあります。その反面、これはきっとティールームのスタッフあるあるだと思うのですが、砂時計などとともに「砂時計落ちきったタイミングがストレートでちょうど美味しいタイミングです」なんて言い添えて紅茶を提供するんですが、お客様がおしゃべりや読書、撮影などに没頭されて、とっくに砂時計落ちきっているにもかかわらずカップに注いでもらえず、ようやく初口を口に含んだ瞬間「げ~、渋~っ!」ってかなり残念なことになる恐れもあります。1杯目に1時間ぐらいじっくりかけるお客様も実際にたくさんおみえです。
私たちも極力いろんなお店にお邪魔してどうされているか勉強させてもらっているのですが、やっぱりマチマチです。皆さんも悩んでいるのかな~?「店なんだから抜いて出さないでどうする?」「お好みで楽しんでもらえるから入れっぱなしの方がいい」「時間とともに変化する味わいを楽しんでもらえばいい」などなど様々な意見も耳にします。本当に悩ましい。
方針決定
と、何年も悩んで、ときおり実際にやり方を変えたりしていたのですが、ようやく決めました。決めてしまえば、当たり前な感じで、初めからそうしておけば良かったと思うのですが、この方針でスムーズに上質にサービスをしていくためには、スタッフの知識・技量・成熟度も必要ですし、店全体のメニュー構成も考えておかないとできないことなので、しかたなかったのかな~と思ったりもします。
ということで、現在、ティーポットサービスの紅茶はこんな風にしています。
ストレート(ミルク無し)向きの紅茶
抽出後、茶葉を抜いて提供しています。
ミルクティー向きの紅茶
ティーポットに茶葉とお湯を注いだらすぐに茶葉を入れたまま砂時計を添えて提供しています。
砂時計が落ちきった時がストレートで飲むのに最適なタイミングです。茶葉を抜いての提供をご希望のお客様は、ご注文時にお申し付けいただければ対応できます。その際、ストレートかミルクティーのどちらがご希望かをお伝えいただければ、その飲み方に合わせた抽出時間で茶葉を抜きます。お気軽にお申し付け下さい。