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紅茶について

大阪・阪急うめだ本店の英国フェアに行ってきました①~美味しい紅茶発見~

2023-10-23

こんにちは、Portafortuna♪光琉です。

10月16日(月)の定休日に大阪の阪急うめだ本店で開催されている英国フェア2023に行って来ました。

インバウンドすごい

9月のまだ暑っつ~い日に京都に紅茶の仕入れに行った時もそうだったのですが、街なか、外国人旅行者の多いことに目を見張りました。日本人より外国人の方が多いみたいな勢いなんです。街全体が多国籍でエネルギーが満ちていて活気もあるしワクワクしました。外国人の皆さん、日本にい~っぱいお金落として行ってね~。

目的はまず紅茶

今回英国フェアに行った主目的は、事前予約制の紅茶の有料試飲会に参加して、美味しい紅茶を見つけて仕入れてくることでした。もちろんスコーンなどのお菓子や英国グッズを購入するのも重要なミッションです。試飲会、僕たちはたまたま事前に情報をキャッチできていたので、受付開始速攻で予約入れられましたが、すぐ予約埋まったそうです。わ~い、良かった~。

早めに英国フェア会場に到着。ひととおり見て回り、欲しいものいろいろ目ぼしをつけといたうえで試飲会会場へ。とその前に腹が減っては試飲はできん!いやこれ本当に、下手したらまたカフェインにやられます。ということで英国料理と言えばこれ!フィッシュアンドチップス。賞をとるような店が英国から来ているんだそうで、ずら~っと行列ができていましたがひるまず並びました。見たことない小瓶のビールが冷蔵ケースに並んでいるのを横目で見つつ「今から紅茶の勉強だから」と我慢。ビールなしでもフィッシュアンドチップス美味しかった~。

試飲会で勉強しました

さて本日のメインイベント・紅茶の試飲会です。メディアでも活躍されている講師歴21年のティーインストラクター砂川純子先生による講義を聞きながら20種類の紅茶を試飲させてもらいました。先生も仰ってみえましたが、実際どれも美味しかったです。多少好みはありますけど。
講義の内容は、基本的には会場で販売されている紅茶のブランドとその商品の説明だったんですが、その講義の中でいくつか勉強になることがありました。その中から4つご紹介します。

①英国の水は硬水とよく言われますが、実際にはスコットランドをはじめ「軟水の方がむしろ多い」んだそうです。じゃあなんで英国は基本硬水の国と認識されるようになっちゃったのか。それはロンドンの水が硬水だからです。海外から見たら日本の水って言えば東京の水でしょうし、イタリアの水と言えばローマの水でしょうからね、英国の水と言えばロンドンの水。「ロンドンの水は硬水」だったのがいつのまにか「英国の水は硬水」になっちゃったようです。
で、そのロンドンに本社を置く紅茶メーカーが多いため、英国の紅茶と言えば硬水で淹れる方が美味しいという認識が広がったんだそうです。というのも、以前書きましたが、紅茶は使う水によってできる紅茶液の風味が変わります。紅茶メーカーは自社がある土地の水で美味しく淹れられるように紅茶を作ります。ロンドンに本社を置くメーカーが多いということはロンドンの水で美味しく淹れられるように紅茶を作っている会社が多いってことです。だから英国の紅茶は硬水で淹れた方が美味しいと認識されていったということなんだそうです。

②だったんですが、最近はそうでもなくなってきているそうです。そうでもなくなってきていると言うか、軟水で淹れる方が美味しく淹れられる紅茶が輸入されるようになってきているんだそうです。もともと英国にはロンドン以外に本社を置く紅茶メーカーもたくさんあります。軟水で淹れる方が美味しい地域に本社を置く紅茶メーカーもあります。最近はそういったメーカーの茶葉も輸入されることが多くなってきているんですって。日本人にとっては嬉しい傾向ですね。

③紅茶の茶葉は賞味期限が長く、2~3年ぐらいのものが多いですよね。なので紅茶の世界ではあまり鮮度というものは重視されてこなかったのですが、近年は鮮度に気を配るメーカーも現れてきているそうです。そうなると、鮮度によって紅茶液の味わいはどう違うのかが気になるところですよね。新しい茶葉で淹れる紅茶は渋味とえぐみが出にくい傾向にあるんだそうです。

④投稿済みの記事「紅茶の美味しい淹れ方③~ティーバッグ編~」の中で書いたことと違ってきちゃうのですが、ティーバッグで紅茶を抽出した後、ティーバッグを紅茶液の中で優しく上下に2~3回振ってからティーバッグを静かに引き上げると以前僕は書きました。が、先生によると上下ではなく左右に振る方が良いそうです。その方が細かい繊維がティーバッグから飛び出しにくく、結果えぐみが出にくいそうです。
→その後の調査・実験の結果、以前の投稿も「上下に振る」→「左右左に振る」に修正しておきました。左右に振った方がまるみのある紅茶になりました!確かにこっちの方がより美味しい。

こんな感じで試飲会も良い勉強になりました。

美味しい紅茶見つけた!

「それで?美味しい紅茶は見つかったのか?」って?そりゃもちろん見つけました、見つかりましたよ。試飲会で試飲した20種類にプラスして各売り場ブースでもたくさん試飲や香りを嗅がせてもらったんですが、その中から特に「これは!」というものを3種類仕入れてきました。写真左から、
①エディンバラ ティーアンドコーヒー カンパニーのアールグレイ
②アシュビズ オブ ロンドンのアールグレイ
③ウィッタード オブ チェルシーのイングリッシュローズ
の3つです。どれもすんごい美味しい。僕たち二人ともがこの3つを仕入れることですぐに意見が一致しました。分量や抽出時間などの調整が終わり次第提供していく予定ですのでお楽しみに~。数量限定で提供するのか引き続き仕入れて提供していくのかも考えないと。この3つの紅茶の詳細については紅茶紹介としてまた別のブログ(トピックス)記事でご紹介します。
それにしても、フェア会場で売られていた紅茶はざっと見ですが9割はフレーヴァードティーかブレンドティーでした。アッサムとダージリンは見かけましたが、例えばニルギリとかキーマンとかはなかったように思います。(広義でも狭義でも)シングルオリジンというのはああいう会場ではやっぱり売りにくいのかな?

これで主目的についてはミッションコンプリートです。次のミッションはスコーンと英国菓子です。