こんにちは、Portafortuna♪光琉です。
秋晴れしてくれたと思ったら、10月なのにこの暑さ!
読書感想文も映画鑑賞感想文も書いた百田尚樹さんの永遠の0、未だ興奮止まず夜中に帰ろうが朝方帰ろうが毎日寝る時間を削って読んでしまいます。同じ場面を何回読んだことか。YOU TUBEで映画も観られちゃいます、そのうち消されるやろけど。
そして今回は、東野圭吾さんの推理小説「魔女と過ごした七日間」です。東野圭吾さんの本は初めてです。そもそも推理小説ってほとんど読んだことがなくて、オリエント急行の殺人と他に2~3冊ぐらいです。
売れっ子作家の東野さん、魔女と過ごした七日間もすごい人気みたいで、津市の図書館では2年ぐらい待たないと借りられないみたいですよ。
魔女と過ごした七日間
元刑事の父親が殺され、天涯孤独の身となった中学三年生の男の子が友人と“魔女”の助けを借りながら犯人を捜すというストーリーです。
この男の子が主役なのか“魔女”が主役なのか、う~ん、両方かな?
中学三年生の割には大人びてない?って思う箇所が何か所かありましたが、最近の中学生はあんなもんなんかな?僕が中学生のころはもっと子供やったと思います。
作品の中での日本はAIが発達していてかなり監視社会になっています。警察も法律スレスレの捜査を行っています。スレスレどころか、表立っては言えないぐらいの捜査手法を採用しています。実際の警察もこんな感じなんかな?どこまでが実際の警察の姿でどこからが東野さんの創作の警察の姿なのかわかりません。だって実際にありそうなんやもん。
本の中で印象に残った所が2か所ありました。
中三男子が“魔女”ともう一人の登場人物とともに、深夜零時過ぎの銀座に向かいます。華やかで裕福な世界を垣間見ます。
「世の中にはこういう世界があったんだ、と知った。不景気だ、経済低迷だといいながら、お金というのはあるところにはあるんだなと思った。ただ自分たちのところには回ってこないだけなのだ。どういう人間が、この世界に来られるのだろうと陸真(りくま中三男子の名前)は考えた。勉強した人間だろうか。子供の頃から真面目にコツコツと努力すれば、必ず華やかな場所に辿り着けるのか。いや、たぶんそんなことはない。それは幻想だ。この世には中学生の知らないカラクリがたくさんあって、それを巧みに操った者だけが勝ち残っていけるのだ。」
中三男子の3倍以上生きとるけど、いまだに知らないカラクリがたくさんあって、だからそれを巧みに操れていない。努力すればそっちの世界に行けると未だに信じている・・・と言うかそうであって欲しいと願っている、夢見る夢夫な僕。目を覚ませ!中学生に先越されたぞ!!
そしてクライマックスを前に“魔女”が刑事に向かって言います。
「すべての出来事を自分の理解できる範囲に収めてしもおうとするのは強引だし、傲慢です。そんな狭小な世界観から解き放たれた時、人間は初めて次のステージに一歩を踏みだせるんです」
男は「わからない」「理解できない」って言えやんのさな~僕もやけど。だから自分の理解できる範囲になんとか収めようとしちゃうんさな~。でも“魔女”のアドバイスを実践できたら生きやすくなりそうな気がする・・・あっそうか!そやで「次のステージに一歩を踏みだせる」って言っとんのか!理解が遅い僕。
東野さん、人気作家なのもわかります。面白かったです。「さあ読むぞ!」って構えなくてもすいすい読めちゃいます。休日に紅茶を飲みながら読むのにもおすすめです。