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紅茶について

紅茶紹介㉟ ポルタフォルトゥーナ♪オリジナルブレンド作りました

2025-03-11

こんにちは、Portafortuna♪光琉です。

1月にマダムが植えた沈丁花がついに咲いてくれました。今はまだ近づかないと香りを拾えないぐらいの大きさですが、大きくなっていっぱい花を咲かせてくれるようになるのが楽しみです。当店の花壇にはクチナシも植わっているのですが、そっちはもう3年ぐらい経つのにまだ一度も花を咲かせてくれません。今年こそ期待しています。

さて今回は紅茶紹介㉟、Portafortuna♪オリジナルブレンド紅茶のご紹介です。当店の一番人気紅茶メニュー「こだわりのロイヤルミルクティー」はもともとオリジナルでブレンド(ミックス)した茶葉を使って作っています。でもティーポットで提供している紅茶にはこれまでオリジナルブレンドはありませんでした。理由はとくに無く、あんまり関心がなかっただけです。

でも、いつも親子でお越しいただくお客様との会話の中でふとひらめいたんです。昨年初めて当店のシュトーレンを食べた娘さんが「あそこの店の味がする」とおっしゃったそうです。その舌の鋭さに驚きましたが、と同時にこれは凄いことでもあると思ったんです。当店が提供しているスイーツ・セイボリーにはなんらかの共通する風味がある、当店ならではの味がある、言わば「テロワールがある」ってことやなと思ったんです。テロワールというのはワイン用語のひとつで、出来上がったワインにその土地ならではの特徴が表れている時に使われます。「このワインには〇〇(産地名・区画名・畑名など)のテロワールがよく表れている」みたいに使います。この場合、産地ではなく店なので正しい用語の使い方ではないのですが、「Portafortuna♪らしい味がある」ということは「Portafortuna♪のテロワールがある」ということだと思ったんです。スイーツ・セイボリーにテロワールがあるんなら紅茶にもあってもいいよな~と。「あそこの紅茶の味がする」と感じてもらえるようなブレンドを作ってみたいな~と思ったんです。ということで、Portafortuna♪でもついにオリジナルブレンド紅茶を作りました。

Portafortuna♪オリジナルブレンド

スリランカ、ケニア、インドの紅茶をブレンド(ミックス)して作りました。開発中はピンときていなかったのですが、出来上がってからよくよく考えてみたら、このブレンドってイングリッシュブレックファストの基本的なブレンドですね。Portafortuna♪らしい味を作ってみたら、たまたまこうなりました。ストレートもミルクティーもどっちも美味しい、でもよりミルクティー向きというブレンドを目指したらこうなったって感じです。もちろん当店のスイーツ・セイボリーとよくマリアージュすることにも留意しました。

カップ水色は赤橙色。黒砂糖や蜂蜜、ロースト、濡れた落ち葉や森の下生え、黒い土を思わせる香りがあります。ウッディー。コクと甘みがしっかりしています。アタックからアフターまでずっと酸味がバックにある感じです。飲み込んだ後に優しい渋味が下アゴに残ります。余韻が長く力強い味わい。ミルクティーにしても力強い味わいで、より美味しくお楽しみいただけます。以前ご紹介したフォートナムアンドメイソンのロイヤルブレンドをミルクティーにすると軽やかなミルクティーが楽しめますが、それとはちょうど対照的で力強いミルクティーをお楽しみいただけます。ロイヤルブレンドのミルクティーはモーツアルト的、ポルタフォルトゥーナ♪オリジナルブレンドのミルクティーはベートーベン的と言うと分かりやすいかも。ベートーベンみたいな偉大な作曲家に例えるなんて尊大に過ぎますが。

目指した通り、当店のスイーツ・セイボリーによく合います。単体で楽しむよりもティーフードと一緒にお楽しみいただいた方がより美味しくなると思います。